本と読書

仕事で久しぶりに国分寺へ。10年以上前に住んでいたことがあるが、たぶんそれ以来だ。

あまり時間の余裕がなかったが、お昼に胡桃堂喫茶店に寄ることができた。『ゆっくり、いそげ』の影山知明さんがつくった西国分寺のクルミドコーヒーに続くもう一つの喫茶店である。

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すりガラス越しの光が柔らかい少し暗めの店内は、どちらかというと一人の客が多く、それぞれ思い思いに本を読んでいたりして、ゆっくりとした時間が流れるいい空間だった。店内の本棚にある本は購入することができるが、蔦屋書店のようなコーヒーが飲める本屋さんという感じではなく、あくまで本も買える喫茶店である。

メニューも工夫されていて「読み物セット」なるメニューがある。階段の踊り場に置かれた小冊子と飲み物がセットになったメニューで、試しに注文してみた。ちょうどコーヒー一杯を飲みながら読み終えられる数ページの小冊子。選んだのは喫茶店についてのエッセイで、店のすりガラスや薄暗さの理由にふむふむとなる。階段の本棚には、先日書いた伊藤亜紗さんの『体はゆく』もあり、思わず手に取って一緒に購入した。

ところで、TakramではBook Purchaseという、買った本を他のメンバーにシェアするという条件付きで事実上本買い放題の仕組みがある。以前noteでも書いたように、会社としてコストはかかるが、みんなの学びや創造性を刺激する効果としてそのリターンは大きいと感じている。

ただ、最近ほとんどの本をAmazonで買っていることが改めて気になっている。社内slackのbookチャンネルでも、購入リンクは基本Amazonのリンクが貼られるので、他のメンバーがシェアしていて気になる本はついまたAmazonで買ってしまう。

もちろんAmazonで多種多様な本がすぐに手に入るのは価値あることだが、ワンクリックする前にちょっと一呼吸おいて、リアルな町の本屋さんで買ってみるとか、ネットなら例えばValueBooksのような面白い取り組みをやっているところで買うというのを最近は心がけている。(この文章の中の本のリンクも本屋さんや出版社のリンクにしてみた。)

ちなみに、御代田仲間でもあるValueBooksの内沼晋太郎さんが始めた、著者をゲストに新刊を紹介する本チャンネルというYoutubeが面白く、それも見ると買いたくなるのでその時もValueBooksで買うようにしている。

なんだか最近、本を書いている人、編集者、出版社をつくった人、本の印刷をしている人、など、本に関する仕事をしている人とのつながりが増えてきた気がする。本や読書の話もまた少しずつ書いていきたい。

つづく。