大雪と沸騰する地球

風の新年会でお会いした柿次郎さん率いるHuuuuさんが取材されたこの記事を改めてメモ。

スーパーエルニーニョと暖冬は「異常気象の時代」への入り口? 地球沸騰化がもたらす地球の未来

地球はいま沸騰している。
四季が二季になった。
豪雪の原因は海面水温の高さ。
いま全地球の海の中で最も海水温が高いのが日本。
振り子が振り切れて後戻りできなくなる「ティッピングポイント」が近い。

そもそもエルニーニョ現象とは、太平洋の東側の海水温が平年よりも高く、逆に太平洋の西側の海水温が下がる現象のこと。スーパーエルニーニョ現象は、この東側と西側の水温差が極端になることだが、まだこれは周期的に起こる現象で予測可能だという。

では、今年のエルニーニョはなぜ「ジャイアントスーパー」なんでしょうか?

通常の「スーパーエルニーニョ」と何が違うか。ペルー沖の水温も高いのですが、いつもは低いはずの太平洋西側の海水温も高いのです。地球温暖化で地球全体の水温が異常に高い中で、スーパーエルニーニョ現象が起こっているのです。

海水温の平年との差がわかる図を見ると、低いはずの西側すらも海水温が高い。「地球の全てが真っ赤でほんの一部しか青いところしかない。僕はこんな地球を初めて見ました。」と立花教授は言う。

本来はエルニーニョ現象が発生するとき、日本の夏は冷夏になるといわれていたんです。それが、今年は猛暑でしたよね?つまり、今までの気象の理屈が成り立たない時代に来た。こんな状況は我々研究者も初めて経験する状況です。

さらに、今年は暖流である黒潮の流れが不安定で太平洋側に流れていかず東北から北海道の方まで流れていて、全地球の海の中で平年に比べて最も海水温が高いのが日本だという。

これから影響がありそうなのが「豪雪」です。実は「豪雪」が起こる大きな原因は、海面水温の高さからです。

冬にお風呂のドアを開けると、湯気がたくさん出てきますよね? あれは脱衣所が寒くて、お風呂が暖かいからその温度差でたくさん湯気が出るんです。だから日本海上にもたくさん水蒸気が出て、雪雲ができる。

2月頭にこの記事を読んだ時は、住んでいる御代田はほとんど雪が降っていなくてそこだけは実感と違うと思っていたが、その後1ヶ月あまり、少なくとも移住して以来一番雪が降っていて、3月に入ってもまだ雪が積もる日が続いている。夜に降った雪が暖かい昼間に一気に溶けて目まぐるしく景色が変わったり、雨が降りながら凍っていきすべてを氷で包んでしまう「雨氷」という現象も、美しいがどこか恐ろしい。

改めて、すごく大事なことがシリアスになり過ぎない絶妙な温度感で書かれていてとてもよい記事だ。恐怖を煽り過ぎてないからこそ怖い。いまここの、この実感とともに書き留めておく。