気づけば今年も夏が終わり、ベランダにどんぐりが落ちてくる季節になった。
特にこの季節のどんぐりは、実だけじゃなく何枚かまだ緑の葉っぱがついた状態で枝ごと落ちていて、よく考えると不思議だ。
こどもたちがまだ小さかった頃、福音館書店の絵本シリーズ「かがくのとも」を定期購読していたのだが、その中の一冊「どんぐりをおとしたのはだれ?」という絵本にその謎が書かれていて印象に残っている。
実は、枝の先が勝手に落ちているわけではなく、「チョッキリ(絵本に出てくるのはハイイロチョッキリ)」というゾウムシの一種がドングリに卵を産みつけて、枝ごと「チョッキリ」と切り落として地面に落としていたのだ。
誰に教わるでもなく、枝の先のどんぐりに穴を開け、卵を産んで、穴に蓋をして、自分も落ちてしまわないように少し枝を戻って、枝先を切り落とす。ほんとに不思議。